Monday, 8 August 2011

ひょうたん観光、くぐって出発 上大井駅(神奈川県・JR御殿場線)

写真:百成(ひゃくなり)ひょうたんや長ひょうたんなど4種類を栽培。8月末に収穫する=馬田広亘撮影拡大百成(ひゃくなり)ひょうたんや長ひょうたんなど4種類を栽培。8月末に収穫する=馬田広亘撮影
写真:千成ひょうたん漬拡大千成ひょうたん漬
地図:上大井駅(神奈川県、JR御殿場線)拡大上大井駅(神奈川県、JR御殿場線)
頭上にぶら~りぶらり。上大井駅はいま、緑のひょうたんが鈴なりだ。
40年ほど前、当時の駅員が乗降客の日よけのためホームへの通路にひょうたん棚を作ったのが始まり。涼やかな「緑の屋根」は次第に評判を呼び、1981年夏、その写真が日本交通公社(現JTB)発行の時刻表の表紙を飾ると、観光客が訪ねてくるようになった。
人気にあやかろうとしたのが、当時、会員13店の駅前商店会。「ひょうたん祭り」と銘打ち、駅前広場で開いたカラオケやひょうたん数あてクイズなどのイベントは、毎夏の恒例行事に。94年には大井町商工振興会主催の夏祭りも「大井ひょうたん祭り」に名前が変わった。
「よさこいひょうたん踊り」ができ、「ひょうたん文化推進協議会」も発足。通りや小学校にひょうたんが植えられ、ひょうたん工房を開く人や、ひょうたんクッキーを売り出す人も現れた。
駅のひょうたんの世話を20年以上続けた駅前の寝具店店主、森本浩さん(75)は「商店会の祭りは97年で終わったが、町おこしの象徴を守りたくて」。 一つ一つ異なる実の形の面白さに魅せられ、自宅の庭でも育てている。「今も苗や種が欲しいと訪ねてくる人がいる。そんな出会いがうれしいですね」
B級グルメの祭典「B1グランプリ」出場を夢見て、協議会理事長の大鹿立脇さん(78)は、ひょうたんを使った新たなご当地グルメを開発中だ。(牧野祥)

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