Monday, 8 August 2011

東証一時8700円割れ 世界株安止まらず

写真:日経平均株価は8600円台まで下落した=9日午前10時26分、東京都港区のセントラル短資FX、遠藤啓生撮影拡大日経平均株価は8600円台まで下落した=9日午前10時26分、東京都港区のセントラル短資FX、遠藤啓生撮影
図:  拡大  
 米欧の政府債務(借金)問題に端を発した世界株安が広がっている。8日のニューヨーク市場が600ドルを超える暴落になったのに続き、翌9日の東京市場 も日経平均株価が一時400円を超える下落となり、8700円を割り込んだ。円相場も1ドル=76円台近くまで「超円高」が進んだ。
東京証券取引所第1部に上場する株式の98%が値下がりする全面安になった。日経平均は一時、前日比440円77銭(4.84%)安い8656円 79銭まで下げた。午前の終値は同403円25銭(4.43%)安い8694円31銭。午後1時時点の日経平均は同308円72銭安い8788円84銭。
日経平均が8600円台まで下げたのは東日本大震災直後の3月17日以来約4カ月半ぶり。世界株安が始まった今月2~8日の5営業日で867円下げてお り、9日の最安値水準で1300円超下げたことになる。今年最安値は取引時間中が3月15日の8227円63銭、終値が同日の8605円15銭だ。
東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の午前の終値は同36.34ポイント低い746.52。
円高で輸出に悪影響が出る電機や自動車メーカーの株価が下げている。また、金融不安を警戒して、みずほフィナンシャルグループ(FG)や三井住友FGが今年最安値になった。SMBC日興証券の西尾浩一郎氏は「不安が不安を呼び、投資家が過剰に反応している」とみている。
他のアジア市場も株安が続いている。株価指数は韓国で一時9%超、香港で一時7%超下げ、前日に続いて今年最安値を更新した。
東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=77円00銭台まで円高が進んだ。午後1時現在は前日午後5時時点より70銭円高ドル安の77円17~20銭。対ユーロは同2円03銭円高ユーロ安の1ユーロ=109円76~81銭。(山本知弘、岡林佐和)

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