大きな志をいだきながら仕事空間に課題を抱えている起業家を支援する「イケア・ビジネス起業支援コンテスト」で入賞した東京都新宿区のIT関連企業、株 式会社ディバータ。オフィス空間の問題を、イケア・ジャパンのホームファニッシングのノウハウで解決し、新しい仕事環境を作り上げるお手伝いをいたしまし た。
オフィス環境が変わると、仕事はどのように変わるのか。株式会社ディバータのオフィス環境改造の様子を紹介します。
◆BEFORE
ディバータのオフィスの悩みは、そこそこの広さはあるのに、収納のスペースやノウハウがなく、忙しさもあって、いっこうに片付かないこと。モノが あちらこちらに無造作に置かれていて、ミーティングスペースが確保できない状態でした。また、動線が悪いのでお客様にお茶を出すという作業ですら、けっこ うなストレスという女子社員の声も。業務拡張の時期でもあり、人材確保や来客の印象をよくするためにも、オフィス環境を一新したいという気持ちが高まって いるところでした。
◆MAKING
今回のオフィスリニューアルは、イケア船橋のデザイナー、アントン・ハークヴィストが担当。2011年5月上旬にコンサルティングを行い、解決 案、レイアウトを提案。設置は6月半ばの週末の2日間で行われました。イケア・ビジネスでのオフィスリニューアルは、全交換でも週末の2日間で終わらせる ことができます。業務に支障をきたさず、月曜日からは新しいオフィスで仕事ができるのは大きなメリットです。
●リメイク・スケジュール
1日目:午前 今までのオフィス家具類を全撤去
午後 導入するイケア商品の組み立て
2日目:デザイナーアントンの指示により、商品を設置、レイアウト、デコレーション
●デザイナー アントン・ハークヴィスト
スウェーデンやロシアなどのイケアで勤務した後、2006年よりイケア・ジャパン。ショールームのプランニングや、イケアTVCMのセットプランニング、オフィス改造や一人暮らしの「お助けマン」としても活躍。
「日本のオフィスは全体的に無機質で、暗い印象ですよね。でも、もっと明るく、機能的にすることもできるのです。動線と収納を考えることが大きな ポイント。イケアの収納のソリューションは、ビジネス環境の改善にとても役立ちます。今回は、ミーティングスペースの確保が大きな課題。圧迫感のあるパー ティションなどを使わなくても、デッドスペースを解消して、独立したスペースを作ることができます。必要なのは、広さではなく、アイデアです」
◆AFTER
●念願の快適ミーティングスペース
4つのミーティングスペースを新設しました。
(1)食事や休憩もできるミーティングスペース。社員全員が集合できる。赤い椅子がアクセントに。
(2)来客用の会議室。大きなテーブルを入れ、大人数にも対応できるように、スタッキングできる予備の椅子も準備。
(3)短時間のミーティング用のスモールミーティングスペースにはハイチェアを配置、気分転換にも。ビフォーは完全なデッドスペースで物置化していたところ。
(4)ソファとローテーブルのミーティングスペースは、入り口からすぐ見える部分でもあるので、アットホームな優しい印象に。
●収納システムを組み合わせて、たっぷり収納を実現
入り口のすぐ脇のスペースの壁面には、天井高いっぱいの収納「PAX」を導入。社員の上着や持ち物などの収納に。手前のローキャビネットは通路の確保と収納を両立。
■その他のリニューアルポイント
・奥のミーティングスペースの壁面も扉付きの「PAX」で。こちらは普段使わない資料などを一括収納。
・ミーティングスペースのパーティションがわりの「EXPEDIT」。赤のアクセントも明るく、収納力もたっぷり。
・窓下のスペースにも収納家具を配置。ボックスを利用して整理整頓を徹底。
・キッチンスペースには「ASPVIK」を導入。これは実はコンピューターキャビネット。ロール式の扉が使いやすい。食器類もイケアで統一し、お客様にも紙コップではなく陶器やグラスでおもてなし。
・ゴミ箱スペースも改善。ふた付き分別ゴミ箱「SORTERA」、引き出しの中に収まる「RATIONELL」で、すっきりと清潔で効率よく。
・デスクはナチュラルなバーチ調を採用。椅子は社員のみなさんもこだわって選んだ、背もたれに安定感のある「MARKUS」の回転チェア。
◆リニューアル後の変化
リニューアルから2週間後、オフィスを訪ねました。仕事に、コミュニケーションにどのような変化が現れたでしょうか?
●収納スペースが増えて、整理整頓が楽しくなった!
「とにかく物があふれていたのですが、それぞれの場所に納めてみたら、まだまだ余裕があって驚きました。“物が多かった”のではなく、“片付ける場所がなかった”のですね。これなら、きれいな空間を維持できます」と、マーケティング担当の上野彰久さん。
サポート担当の安藝京子さんは、「週末だけでこんなに変わるなんて衝撃でした!オフィスがきれいになって気持ちは明るくなったし、キッチンスペー スも作業しやすくなりました」。デザイナーの栗原三奈さんは「隠す収納で空間がすっきりしたら、間接照明やグリーンなどが映えますね。ちょっとした変化で 気持ちの余裕がまったく違います」。女性陣はオフィスの変化を一番喜んでいるようでした。
●ミーティングスペースが増えて、コミュニケーションがスムーズに
「ミーティングスペースが充実したことで、必要なときにすぐ打ち合わせができるようになりましたし、社員同士で気軽な話をする機会も増えて、社内 のコミュニケーションがスムーズになりました」と上野さん。大きなテーブルと赤いチェアのあるミーティングスペースは、社員全員参加の定例ミーティングで も使用。「週明けのミーティングなど、朝食をみんなで食べながらやろうか、などと話しています。ミーティングも活発になった気がします(笑)」
●明るく心地よい空間が、モチベーションのアップにも貢献
壁の色や天井の照明は変えていないのに、「明るく感じる」というオフィススペース
社長の加藤健太さんは、「もともとインテリアにはまったく興味がなかった」そう。でも、今回のリニューアルで、仕事場のインテリアの重要性を痛感したそうです。
「今まで、もらいものの家具などを適当に使っていたので、統一感がまったくなかったんですが、気にしていませんでした。でも今回、収納システムを 導入したり、家具の配置をちょっと工夫することで、同じ空間がこんなに広く明るくなるんだと驚きました。社員同士のコミュニケーションも活性化し、仕事に 対するモチベーションも上がって、社内全体がよい雰囲気に包まれています。会社のイメージもよくなれば、社員の採用にもプラスに働くのではないかと期待し ています。これから会社を成長させていこうというこの時期に、空間をリニューアルしてよかったと思います」
●社員の方の声
“居心地のよい空間になりました”
「会社に居るというより、家に居るみたいに快適な空間になったと思います。椅子やテーブルの組み立ても手伝いましたが、それも楽しかったですよ」(ディレクター・伊東英俊さん)
“社員同士の風通しがよくなりました”
「みんなで話し合う機会が増えて、社内の風通しが良くなりました。オフィスも明るくなって、リニューアルの効果は大きいですね」(エンジニア・横瀬公一さん)
“元気をもらえそうなオフィスだと思います”
「つい最近、入社したばかりなのですが、はじめてここへ来たとき、きれいなオフィスだと思いました。カラフルな色もあって元気をもらえそうな気がしますね。これから楽しく仕事ができそうです」(ディレクター・寺崎達家さん)
◆オフィス改造を終えて
「この会社のリニューアルの大きなポイントは2つ。収納とミーティングスペースの確保です。壁面収納を導入し、大容量の収納スペースを確保、有効 に収納家具を配置して、デッドスペースをとことんなくしました。要望のあった4つのミーティングスペースは、用途を考えて色や家具の高さを変え、イメージ の違う空間を作りました。忙しい日本人は、ずっとデスクに向かっていて、食事すらデスクで済ませようとしますね(笑)。気分転換はとても大事です。そこで 社内でも気分を変えられるようにエリア分けをしました。白を基調にし、明るいカラーを随所に使った、若くて勢いのよいIT企業にぴったりのオフィス環境を 作ることができたと思います」(IKEA船橋インテリアデザイナー アントン・ハークヴィスト)
オフィス環境が変わると、仕事はどのように変わるのか。株式会社ディバータのオフィス環境改造の様子を紹介します。
◆BEFORE
ディバータのオフィスの悩みは、そこそこの広さはあるのに、収納のスペースやノウハウがなく、忙しさもあって、いっこうに片付かないこと。モノが あちらこちらに無造作に置かれていて、ミーティングスペースが確保できない状態でした。また、動線が悪いのでお客様にお茶を出すという作業ですら、けっこ うなストレスという女子社員の声も。業務拡張の時期でもあり、人材確保や来客の印象をよくするためにも、オフィス環境を一新したいという気持ちが高まって いるところでした。
◆MAKING
今回のオフィスリニューアルは、イケア船橋のデザイナー、アントン・ハークヴィストが担当。2011年5月上旬にコンサルティングを行い、解決 案、レイアウトを提案。設置は6月半ばの週末の2日間で行われました。イケア・ビジネスでのオフィスリニューアルは、全交換でも週末の2日間で終わらせる ことができます。業務に支障をきたさず、月曜日からは新しいオフィスで仕事ができるのは大きなメリットです。
●リメイク・スケジュール
1日目:午前 今までのオフィス家具類を全撤去
午後 導入するイケア商品の組み立て
2日目:デザイナーアントンの指示により、商品を設置、レイアウト、デコレーション
●デザイナー アントン・ハークヴィスト
スウェーデンやロシアなどのイケアで勤務した後、2006年よりイケア・ジャパン。ショールームのプランニングや、イケアTVCMのセットプランニング、オフィス改造や一人暮らしの「お助けマン」としても活躍。
「日本のオフィスは全体的に無機質で、暗い印象ですよね。でも、もっと明るく、機能的にすることもできるのです。動線と収納を考えることが大きな ポイント。イケアの収納のソリューションは、ビジネス環境の改善にとても役立ちます。今回は、ミーティングスペースの確保が大きな課題。圧迫感のあるパー ティションなどを使わなくても、デッドスペースを解消して、独立したスペースを作ることができます。必要なのは、広さではなく、アイデアです」
◆AFTER
●念願の快適ミーティングスペース
4つのミーティングスペースを新設しました。
(1)食事や休憩もできるミーティングスペース。社員全員が集合できる。赤い椅子がアクセントに。
(2)来客用の会議室。大きなテーブルを入れ、大人数にも対応できるように、スタッキングできる予備の椅子も準備。
(3)短時間のミーティング用のスモールミーティングスペースにはハイチェアを配置、気分転換にも。ビフォーは完全なデッドスペースで物置化していたところ。
(4)ソファとローテーブルのミーティングスペースは、入り口からすぐ見える部分でもあるので、アットホームな優しい印象に。
●収納システムを組み合わせて、たっぷり収納を実現
入り口のすぐ脇のスペースの壁面には、天井高いっぱいの収納「PAX」を導入。社員の上着や持ち物などの収納に。手前のローキャビネットは通路の確保と収納を両立。
■その他のリニューアルポイント
・奥のミーティングスペースの壁面も扉付きの「PAX」で。こちらは普段使わない資料などを一括収納。
・ミーティングスペースのパーティションがわりの「EXPEDIT」。赤のアクセントも明るく、収納力もたっぷり。
・窓下のスペースにも収納家具を配置。ボックスを利用して整理整頓を徹底。
・キッチンスペースには「ASPVIK」を導入。これは実はコンピューターキャビネット。ロール式の扉が使いやすい。食器類もイケアで統一し、お客様にも紙コップではなく陶器やグラスでおもてなし。
・ゴミ箱スペースも改善。ふた付き分別ゴミ箱「SORTERA」、引き出しの中に収まる「RATIONELL」で、すっきりと清潔で効率よく。
・デスクはナチュラルなバーチ調を採用。椅子は社員のみなさんもこだわって選んだ、背もたれに安定感のある「MARKUS」の回転チェア。
◆リニューアル後の変化
リニューアルから2週間後、オフィスを訪ねました。仕事に、コミュニケーションにどのような変化が現れたでしょうか?
●収納スペースが増えて、整理整頓が楽しくなった!
「とにかく物があふれていたのですが、それぞれの場所に納めてみたら、まだまだ余裕があって驚きました。“物が多かった”のではなく、“片付ける場所がなかった”のですね。これなら、きれいな空間を維持できます」と、マーケティング担当の上野彰久さん。
サポート担当の安藝京子さんは、「週末だけでこんなに変わるなんて衝撃でした!オフィスがきれいになって気持ちは明るくなったし、キッチンスペー スも作業しやすくなりました」。デザイナーの栗原三奈さんは「隠す収納で空間がすっきりしたら、間接照明やグリーンなどが映えますね。ちょっとした変化で 気持ちの余裕がまったく違います」。女性陣はオフィスの変化を一番喜んでいるようでした。
●ミーティングスペースが増えて、コミュニケーションがスムーズに
「ミーティングスペースが充実したことで、必要なときにすぐ打ち合わせができるようになりましたし、社員同士で気軽な話をする機会も増えて、社内 のコミュニケーションがスムーズになりました」と上野さん。大きなテーブルと赤いチェアのあるミーティングスペースは、社員全員参加の定例ミーティングで も使用。「週明けのミーティングなど、朝食をみんなで食べながらやろうか、などと話しています。ミーティングも活発になった気がします(笑)」
●明るく心地よい空間が、モチベーションのアップにも貢献
壁の色や天井の照明は変えていないのに、「明るく感じる」というオフィススペース
社長の加藤健太さんは、「もともとインテリアにはまったく興味がなかった」そう。でも、今回のリニューアルで、仕事場のインテリアの重要性を痛感したそうです。
「今まで、もらいものの家具などを適当に使っていたので、統一感がまったくなかったんですが、気にしていませんでした。でも今回、収納システムを 導入したり、家具の配置をちょっと工夫することで、同じ空間がこんなに広く明るくなるんだと驚きました。社員同士のコミュニケーションも活性化し、仕事に 対するモチベーションも上がって、社内全体がよい雰囲気に包まれています。会社のイメージもよくなれば、社員の採用にもプラスに働くのではないかと期待し ています。これから会社を成長させていこうというこの時期に、空間をリニューアルしてよかったと思います」
●社員の方の声
“居心地のよい空間になりました”
「会社に居るというより、家に居るみたいに快適な空間になったと思います。椅子やテーブルの組み立ても手伝いましたが、それも楽しかったですよ」(ディレクター・伊東英俊さん)
“社員同士の風通しがよくなりました”
「みんなで話し合う機会が増えて、社内の風通しが良くなりました。オフィスも明るくなって、リニューアルの効果は大きいですね」(エンジニア・横瀬公一さん)
“元気をもらえそうなオフィスだと思います”
「つい最近、入社したばかりなのですが、はじめてここへ来たとき、きれいなオフィスだと思いました。カラフルな色もあって元気をもらえそうな気がしますね。これから楽しく仕事ができそうです」(ディレクター・寺崎達家さん)
◆オフィス改造を終えて
「この会社のリニューアルの大きなポイントは2つ。収納とミーティングスペースの確保です。壁面収納を導入し、大容量の収納スペースを確保、有効 に収納家具を配置して、デッドスペースをとことんなくしました。要望のあった4つのミーティングスペースは、用途を考えて色や家具の高さを変え、イメージ の違う空間を作りました。忙しい日本人は、ずっとデスクに向かっていて、食事すらデスクで済ませようとしますね(笑)。気分転換はとても大事です。そこで 社内でも気分を変えられるようにエリア分けをしました。白を基調にし、明るいカラーを随所に使った、若くて勢いのよいIT企業にぴったりのオフィス環境を 作ることができたと思います」(IKEA船橋インテリアデザイナー アントン・ハークヴィスト)
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