Monday, 8 August 2011

秋田勢14年ぶり勝利 夏の甲子園 連敗記録更新免れる

写真:秋田県勢の14年ぶり勝利をあげた能代商の選手たち=9日午後0時23分、阪神甲子園球場 
秋田県勢の14年ぶり勝利をあげた能代商の選手たち=9日午後0時23分、阪神甲子園球場
 13年続いた秋田代表の初戦敗退がようやく止まった。第93回全国高校野球選手権大会で能代商は、鹿児島代表の神村学園に2点を先制されながらも、中盤に連打を浴びせて逆転。5―3で快勝した。工藤明監督は「秋田代表の悪い流れを止められた。夢のようだ」。
秋田代表は、青森、山形勢と夏の大会13連敗中でワースト記録に並んでいた。昨夏の大会で敗れた後、危機感を募らせた秋田県は「高校野球にかける県民の 思いは非常に強い。金もかけて手だてを打つべきだ。予算に反映させるようにしたい」などとして、強化事業として133万円の予算をつけた。事業の目標は 「5年間でベスト4」だが、県が進める強化プロジェクトのメンバーや県の中にも「とにかくまず一勝を」との声も強かった。
プロジェクトでは全国制覇の経験がある元監督ら6人を招き、技術や精神面などの弱さや、春の県大会では、実際に試合を見てもらい、監督らがアドバイスを受けた。
能代商は2年連続の出場。昨夏、鹿児島実に0―15で大敗したスコアを室内練習場に張り出し、1年間練習を積んできた。この日の相手は13連敗目 を喫した鹿実と同じ鹿児島代表の神村学園。夏の大会で秋田は、鹿児島に0勝4敗と、一度も勝っていない。その中での勝利。秋田県高野連の伊藤耕生会長は、 14連敗阻止に「肩の荷が下りました。積極的な打撃が勝利につながったと思う」。尾形徳昭理事長は、バックネット裏のスタンドで泣きながら能代商の校歌を 聞き、「本当に良かった。前半はどうなることかと思ったが、みんなよく逆転してくれた」と感激していた。

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